――縄跳びをして胸を揺らす、女性の手でマッサージやくすぐりを行うといった定番シーンがあり、日常では見られない“変形水着”が使われたりと、独特の文化を形作ってきたイメージビデオ。秋葉原のソフマップで開催されるリリースイベントにもさまざまなルールが存在するが……。
見慣れた(?)ソフマップイベント会場でマイクを持つシャバダバふじ氏。
グラビア業界の一ジャンルである「イメージビデオ」。前企画では業界最大手の「ラインコミュニケーションズ」イチオシの新人・安位薫ちゃんにご登場頂いたが、ここでは、業界の重鎮とされるお三方による鼎談を敢行! アイドルDVD、Blu-rayの企画・制作・販売を行う同社で、2002年から業界に携わる広野洋一氏、グラドルの聖地・ソフマップアミューズメント館などで07年からイベントを取り仕切る成田洋介氏、そのイベントで08年から司会を行うシャバダバふじ氏――。三傑が語る、業界の変遷、そして裏側とは?
――広野さんがイメージビデオの仕事を始められた02年頃は、業界はどんな時代だったのでしょうか?
広野:当時はイエローキャブのアイドルの人気が高く、アバンギャルドの眞鍋かをりさん、小倉優子さん、ピラミッドの熊田曜子さんや安田美沙子さんの勢いがすごかったです。イメージビデオのメーカーは竹書房さんやベガファクトリーさんが立ち上げが早く、我々は後発でした。また、当時はVHSでも作品をリリースしていて、DVDのみになったのが00年代半ば頃ですね。
成田:その頃僕は、秋葉原のヤマギワソフトで今と同じくアイドルのイベントの仕事をしていて、広野さんと知り合ったのもその頃ですよね。
広野:そうでしたね。当時の秋葉原には石丸電気さん、ラオックスさん、ヤマギワさんとイベント会場が3つあり、石丸さんが一番規模が大きく、会場も2つありました。
成田:今はいずれもなくなってしまい、秋葉原のイベント会場はソフマップのアミューズメント館とサブカル・モバイル館だけになりました。
ふじ:僕はそのアミューズメント館で、08年に司会を始めたんですよ。その頃は、イベントにお客さんが一番来ていた時代なんじゃないでしょうか。そこまで知名度がないタレントさんでも、100人くらいは普通に集まっていましたから。
成田:今は50人前後のことが多いですからね。
――過去最高の集客は何人くらいだったのでしょうか?