――近年、女性から急速に支持を得つつある2つのメソッドについて、簡単に紹介しよう。
「子宮委員長はるの子宮委員会Official Site」より。
膣にパワーストーンでできた棒を入れる!?
●子宮系メソッド
子宮を女性性の象徴としてとらえ、「子宮の声を聴く」「子宮を自分の体の聖域として扱う」などの行為を通じて一種の開運につなげていくメソッド。子宮をスピリチュアル的に重視する考え方自体は、特定の人物が提唱したものではなく、昔から存在していた。
前記事「なぜ、女性たちはスピリチュアルにのめり込むのか?――“上納金”を納めさせる場合も!? スピリチュアル業界の最新事情」にも登場した橋迫氏は、子宮系は大きく分けて2つのパターンがあると指摘。ひとつはヨガ由来の考え方で、子宮の健康を保とうとする“努力系”。疫学者・三砂ちづる氏が著した『オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~』(光文社新書)の影響を強く受けており、“努力系”を提唱する代表的な人物としては、『子宮美人ヨガプログラム』(主婦の友社)などを上梓したヨガインストラクターの仁平美香氏といった名前が挙げられる。
しかしもうひとつのパターンとして、近年は作家・霊能者の“子宮委員長はる”氏がアメブロでの発信を通じて大きな人気を獲得。自己研鑽を目指す“努力系”とは違い、“性エネルギーの循環”(自慰とセックス)や「子宮の声を聞く」といったことを提唱している。彼女が提唱する、膣にパワーストーンでできた棒(ジェムリンガ)を入れるというケアの方法や「御まん託」といったメソッドは、あまりの奇抜さからネットの一部をどよめかせた。