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「HINOMARU」炎上の舞台裏

炎上は予測できた!?――RADWIMPS、ワールドカップ日の丸騒動の裏

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RADじゃなくても炎上していたのか

芸能事務所幹部B氏いわく、「仮に日の丸を背負って戦う日本代表、この素晴らしい国について曲を作ってほしい」とアーティストが依頼されても、稚拙な応援ソングになるだけで、話題にもならなかったはず」と話す。つまり、今回のRADの日の丸炎上は、音楽業界のぬるま湯な歌詞の現状に一石を投じたという見方もできるのだ。

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去る6月6日に発売されたRADWIMPSのシングル「カタルシスト」。「HINOMARU」は同作に収録されたカップリング曲だったが、思わぬ形で表題曲より知られる結果となった。

 人気ロックバンド〈RADWIMPS〉(以下、RAD)が、FIFAワールドカップロシア大会のフジテレビ系テーマ曲であるシングル「カタルシスト」のカップリング曲として今年6月にリリースした「HINOMARU」。同曲の歌詞にある「気高きこの御国の御霊」「日出づる国の御名の下に」「たとえこの身が滅ぶとて」といった表現が“軍歌”的であるという批判や抗議がインターネット上を中心に広がり、さらにRADに対する擁護派も多数入り交じる形で、大きな騒動となった。

 批判の急先鋒となったのは、ツイッター上で「HINOMARUに抗議するライブ会場前アクション」と名乗っている団体で、同曲のリリース元であるユニバーサルミュージック傘下の〈EMI Records〉とフジテレビに対して抗議文【1】を送り、「HINOMARU」の販売中止やライブで同曲を歌うことの禁止などを求めた。さらに彼らは6月26日に神戸にて開催されたRADのライブ会場付近で抗議活動を行い、駐停車禁止の場所に車を停めていたとして道交法違反で逮捕されるという事件も発生。今回の騒動に対して、大手レコード会社ディレクターA氏は、こう語る。

「野田さん(野田洋次郎。RADのボーカル、および作詞作曲担当)自身、ここまで炎上すると予想だにしなかったようで、『なぜこんなに炎上しているんだ?』と驚いていたようです。しかし連日、ネットで大きな話題となって拡散、識者たちも続々と意見をブログやツイッターなどで述べ始めて、さすがにレコード会社や事務所も事態を収束させるために、野田さんに形式的な謝罪をお願いしたようです」

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