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インタビュー
スーパー銭湯アイドルは元ヒーロー!?

【純烈】「ヒーローは決してあきらめない」元特撮俳優たちが歩むセカンドキャリア・歌謡の花道

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――平均年齢39.8歳、どうにもこうにも脂の乗りすぎた彼らが、芸能界の長い道のりでたどり着いたのは、“スーパー銭湯アイドル”という唯一無二の境地だった。

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(写真/有高唯之)

 往年のアイドル雑誌「Myojo」のように顔を近づけたこの5人、アイドルだろうか? そう言い切るにはいささか貫禄がありすぎるが、彼らは人呼んで“スーパー銭湯アイドル”、その名を「純烈」という。平均年齢39・8歳、最年少の後上翔太(31)を除く5人中4人は芸能活動歴約20年というベテランで、日々全国のスーパー銭湯や舞台を回り、歌謡曲や演歌を歌い踊る。この日も月曜日の昼間からホテル宴会場にマダムたちが詰めかけ、ペンライトを振っていた。

 純烈には「スーパー銭湯アイドル」のほかに、もうひとつよく語られる言葉がある。「5人中4人が元ヒーロー」だ。リーダーの酒井一圭(42)、メインボーカルの白川裕二郎(41)、LiLiCoとの結婚が話題の小田井涼平(47)、振り付け担当の友井雄亮(38)は、2001~02年にニチアサ(テレビ朝日の日曜朝枠)の仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズに出演している。

「今はライダーも戦隊もイケメン若手俳優の登竜門になってますけど、僕らの頃は全然状況が違ったんですよ」と言うのは、純烈の仕掛け人でもある酒井。

「僕らの頃の戦隊ものは、弱小プロダクションの若手が吹き溜まってる『墓場』でした。だから人気が出るように、必死でいろいろ仕掛けて工夫したんです。それ以降、大手プロの俳優も入ってくるようになりました。でもその分、若手俳優が出てくる機会は増えた。その中で俺たちが、ただ役者やってるだけじゃ生き残れない。だから『イケメン俳優ルートで芸能界っていう山を登るんじゃなくて、純烈というプロジェクトを組んで、別のルートで山を登ろうぜ』とみんなを口説きました」(酒井)

 こうして07年に純烈を結成。だが当初は各自のキャラクターを出せず、苦戦したという。握手会や撮影会など、ファンとの接触に不慣れなメンバーもいた。

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