サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 酷評か絶賛かの2択だけ?【1】/エキサイティングな【米国】の書評

――オススメ本の紹介に成り下がった感もある日本の書評欄。その一方で、米国にはかつて作家から恐れられる女性書評家がいた。彼女の書評で作家は一喜一憂したらしいが、なぜ、そんなに影響力を持てたのだろうか? そんな日米の書評文化の違いと、これからの書評の在り方を考察していく。

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ミチコ・カクタニの引退を報じる、さまざまなメディアでカクタニの写真として使われているので、多分本人と思われる。(写真/Getty Images)

 新聞や週刊誌には新刊紹介のために書評欄が設けられているが、今の時代、よほどの本好きじゃないと読まないかもしれない。

「21世紀になってもう18年――ネットの時代に昔のスタイルで批評している紙媒体の書評というのは、もう終わるでしょう。本の賞味期限はもともと短いものなのですが、それがさらに加速していますしね」

 そう語るのは、書評専門サイトHONZを運営する成毛眞氏。ブックレビューとはいえ、書評欄での文芸評論は堅苦しい……。それよりもテレビやSNSでのオススメ新刊紹介のほうがわかりやすいし、効率もいい。

 一方で海外、特に米国の書評というのは、堅苦しいイメージの日本のそれと比べると、なかなかエキサイティングなものらしく、かつてはひとりのカリスマ書評家が、その書評で作家たちに恐れられたという。

 そこで本稿では、普段はあまり日の目を見ない「書評」をテーマに米国と比較しながら、今後の在り方を考察していく。

称賛か平手打ちしかない?ミチコ・カクタニの書評

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