サイゾーpremium  > 連載  > アッシュ・ハドソンのアングラ見聞録【16】/俺と〈伝説のラッパーたち〉との交遊録

――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。

1805_ASH_PH_05_520.jpg

 1980年代中期、グラフィティを描いていた高校生の俺は、母親がデザイナーだったことも影響して、そのグラフィティを落とし込んだTシャツを作ることにした。そこからアパレルブランド〈Conart(コナート)〉をスタートさせた。以前も語ったが、アメリカでの業績も右肩上がりだったから、90年代には日本での流通も決まり、たくさんのヒップホップ・アーティストとビジネスで絡むようになった。ダウンタウンLAにアートスタジオを兼ねた1500平米の事務所を構え、すべての壁をグラフィティで埋め尽くしたスタジオには、ロサンゼルスはもちろん、ニューヨークのラッパーたちも遊びに来た。

 その頃から一眼レフで写真を撮り始めて、90年代を代表する伝説的なラッパーたちにコナートのウェアを着てもらい、スタジオでたくさんのフォトシューティングを行った。中でも印象的だったのが、亡くなってしまったザ・ノトーリアス・B.I.G.、ギャングスターのグールー、ウータン・クランのオール・ダーティ・バスタードの3人。ビギーは97年3月9日、ロスで銃弾に倒れてしまったんだが、実はその日の早い時間、彼はスタジオに来ていた。コナートの新しい服をピックアップして、夜に自分が行くパーティへ俺を招待してくれて事務所を出た。そのパーティの帰り、彼は何者かに銃で撃たれてしまった。本当に残念でならない。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ