サイゾーpremium  > 連載  > 丸屋九兵衛の音樂時事備忘「ファンキー・ホモ・サピエンス」  > 「ファンキー・ホモ・サピエンス」【57】/【XXX Tentacion】SNS厄介者たちの続く伝説
連載
「ファンキー・ホモ・サピエンス」【57】

【XXXTentacion】SNS厄介者たちの続く伝説――エクス×3以下略ほか

+お気に入りに追加

『?』

1805_FHS_05_JK_230.jpg

XXXTentacion(販売元:Bad Vibes Forever)

なんと、ビルボード初登場1位! ジョーイ・バッドアス、PnB・ロック、トラヴィス・バーカーらが参加、意外に人望があることにも驚く。ミーゴス・ファンもすんなり聴けるトラップ路線から完全な歌モノまで、内容は多彩。ニヒリスティックで、自殺や鬱、ドラッグなどをテーマとする“エモ・ラップ”の代表作となるか。


 こんなやつが本当に来日できるんだろうか?

 ヒップホップ業界を長年見ていると、実現の可能性が疑われる来日公演が時折発表される。この場合は、前号の本欄で取り上げた6ix9ine(シックスナイン)のことだ。現時点では5月4日(金)に東京・渋谷の『CLUB CAMELOT』で来日公演予定と聞く。「17時オープンだから未成年も入場可」みたいな文章を見かけたが、未成年との性行為&映像アップロードで逮捕されたこいつのライブこそ、成年オンリーにすべきかと思う。

 そもそも、ついこないだもミーゴスの来日公演が中止になったばかりではないか? SoundCloud Rap(同サイト上に曲をアップして注目集めるラップ)小僧たちを見慣れた当方からすると、とってもまともに思えるミーゴスが、である。地道に不動産転がしで稼いでいるみたいだし。彼らが来日できないのに、シックスナインなぞが出国・入国できるのだろうか。

 前回の本欄で私が書いたのは「こいつにNワードを連発する資格があるのか?」だった。そう、シックスナインは──ラテン女性っぽい外見からある程度は推測できるように──メキシコ系&プエルトリコ系で、本名をダニエル・ヘルナンデス(Daniel Hernandez)という。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ