DVDが売れても旅人は関係ない?
松本人志、設楽統、小池栄子がMCを務め、国内外のエクストリームな場所を旅するジャーナリストや冒険家らが取材映像と体験談を披露するTBS系の人気番組『クレイジージャーニー』。そのDVDが大いに売れているが、利益を主に手にしているのは吉本興業であり、TBSや出演者の旅人にはうま味があまりないという。そのワケとは――。
『クレイジージャーニー』
DVDの売り上げの大半が吉本に入る一方、松本人志の番組出演料はほかの番組と比べて安いという。
人気番組『クレイジージャーニー』(TBS系)のDVDの売り上げの多くが、TBSや出演している旅人ではなく、吉本興業に入っている――。そんなウワサが業界内でささやかれている。
『クレイジージャーニー』は、2015年にスタートした深夜番組。世界各地の裏社会を取材するジャーナリスト・丸山ゴンザレス、珍奇な場所を撮影する写真家の佐藤健寿といった、国内外の秘境や危険地帯、少数民族が住む村など独自のこだわりを持って旅をする写真家やジャーナリスト、冒険家たちが出演し、その取材映像とともに体験談を語る、というものだ。MCとして、ダウンタウンの松本人志、バナナマンの設楽統、小池栄子がレギュラー出演している。
深夜帯ながら業界内での評価も高く、16年にはギャラクシー賞月間賞を受賞し、17年4月には放送時間が45分から約1時間に拡大された。また、放送で好評だった何人かの旅をまとめたDVDがこれまでに5巻発売されており、累計15万枚以上を売り上げているという。
その一方で、出演料について松本がボヤいたことも。放送時間が15分拡大したが、ギャラが「うまい棒5000本分(=5万円)くらい」しか上がらなかった、「明細見て、手、震えたもん。よっぽどうちの会社のほうがクレイジー」と語ったのだ(17年8月27日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』)。