前記事「訪日観光客による性の爆買いの実態とは?――ハメたくてアフリカから来日!?海外で紹介される日本の性風俗」では海外で紹介される日本の性風俗について言及してきたが、日本の夜遊びは風俗だけではない。ここでは風俗以外の日本のナイトライフが、海外でどのように紹介されているのかを見ていこう。
海外の旅行ガイドブックや、ネットの旅行メディアでは、日本人が考えもしなかったような表現で夜の東京が紹介されている。
外国人観光客が想像する「日本のナイトライフ」は、なにも性風俗だけではない。むしろ、キャバクラやホストクラブ、新宿二丁目に代表されるLGBT文化は、日本人が思っている以上に重要な観光資源となっている。そして、それを裏づけるかのように、海外のガイドブックには、男性のみならず女性やLGBTに向けた夜の情報が数多く掲載されている。
例えば『Michelin Green Guide』は、ホストクラブについて「男はみんなブリーチされた長髪なので、すぐ判別できる」とか、「女性客が飲めば飲むほどホストの収入も増えていく。その様子は、かつて歌舞伎役者が富裕層の女性を接待した“芝居茶屋”に通じる」などと、ユニークな表現で紹介している。
ネット上でもキャバクラやホストクラブは“芸者文化の後継者”とみなされているようで、「Tripadvisor」や「wikivoyage」といった口コミ系のウェブサイトでは、価格帯や基本的なルールなどのほか、「通訳はつくのか」「同伴出勤と店外デートの違いは」「セックスまでこぎつけるにはいくらかかるのか」などなど、経験者への質問で活気に溢れている。前記事に登場した李小牧氏も、こう補足する。
「最近は中国人女性もホストクラブに行ったりしますよ。日本語は話せないけども、体験してみたいんです。歌舞伎町の風林会館の近くとか、たくさんホストクラブの看板があるでしょう?中国じゃそんなことあり得ない。世界的に見てもこんなスケベな街はないですよ。男も女も性を楽しめる。人間“性”が溢れています」