いまや、二重手術くらい受けている子は珍しくない。テレビでも美容整形のCMがあふれ、その需要の高さを感じさせる。それでもネットでは、まるで罪や欺瞞であるかのように、タレントや女優の「整形疑惑」が囁かれる。そんなねじれた時代、業界大手の品川美容外科クリニックのスター医師を経て、愛知県岡崎市に「東京ヒルズクリニック」を開業した杉浦功修氏は何を思うのか。歯に衣着せぬキャラが注目を浴びつつある美容界の新たなカリスマに高須基仁が切り込む!
『東京ヒルズクリニック』岡崎院・新宿院の情報はHP〈https://tokyo-hills-clinic.com/〉にて。
高須 もともと品川美容外科クリニックにいらしたんですよね。業界評価も高い有名クリニックですから、いろんな方が来院されたでしょう?
杉浦 そうですね。有名女優やアイドルグループの子もたくさん来院しました。初めは「ちょっとどうかな」という子でも、オペしたら大活躍するようになったという例もたくさんあります。そういった姿を見るのはうれしいですね。AVの子も多いです。顔から手足から全身にする子も。事務所の人が「100万円で、この子をどこまできれいにできますか?」と相談してくることもあります。
高須 いまやプチ整形もあって、一般人の間でも整形に対する抵抗感はなくなりましたね。
杉浦 2000年ごろからプチ整形、注射系が増えて、業界としても大きく伸びました。それまでは“秘め事”とされていたけれど、インターネットによって情報が表に出たことと、美容外科技術、機器の発達がタイミングよく結びついて広がった形です。
高須 儲けたんじゃないですか?
杉浦 調子に乗ってたときは、フェラーリに乗ってヒルズにマンションを買って……。あ、西川史子さんは友人なんですけど、彼女が『恋のから騒ぎ』(日本テレビ)に出ていたころ、「お前、理想の生活をするなら、最低4000万円はないと成り立たないぞ」とアドバイスしたんですよ。彼女を有名にした“結婚相手は年収4000万”の元ネタは私です。
高須 そうなんですか(笑)。しかし、これだけ整形が珍しくない時代になっても、メディアやネットでは相変わらず「整形疑惑」などとタレントが叩かれる。
杉浦 ナンセンスですね。芸能人だろうが一般の子だろうが、美を求める人が美容整形に足を踏み入れないわけがない。これだけクリニックが乱立しているのは、高い需要からです。誰もわざわざ「ここを手術しました」なんて言わないだけ。メディアの考え方は遅れています。
高須 私も女優をお直しして、ヘアヌードでどんと打って出るなんてことをしてた。きれいになって自信をつけてなにが悪いんだと思いますね。