『インフルエンサー(TYPE-A)(DVD付)』(SMR)
ファンとしては、うれしいニュースのはずなのだが……。
今年の『日本レコード大賞』の優秀作品賞10作の1曲に、乃木坂46の「インフルエンサー」(SMR)が選ばれた。同曲は今年、写真集『パスポート』(講談社)が大ヒットとなった白石麻衣と、人気メンバーの西野七瀬がダブルセンターを務めるダンスナンバー。6月にはグループ初のミリオンセールスを達成している。
「はっきりいって『インフルエンサー』の一般認知度は低く、“無名のミリオン”なのは否めない。しかし、これまで賞レースには参加していなかった乃木坂が『レコ大』初登場ということで、一部では『すでに大賞が決定済み』との報道が出ています」(音楽ライター)
しかし、この報に乃木坂ファンは大きな懸念を抱いているという。いったいどういうことか。前出の音楽ライターが続ける。
「乃木坂46はメンバーの美貌ばかりが脚光を浴び、またセンターもコロコロ変わるせいか、ファン以外にも広く知られる代表曲がないのが唯一の弱点といわれてきました。東京メトロ千代田線乃木坂駅の発車メロディーでは『君の名は希望』が採用されていますが、『制服のマネキン』『ガールズルール』『サヨナラの意味』などを支持する人も多く、代表曲が定まらない。しかし、レコ大を獲ることで『インフルエンサー』が乃木坂の代表曲になる可能性が出てきた。ところが、この曲は『ひたすら“ブンブン”言っているだけでダサい』『フラメンコっぽくてマイナー感がありすぎ』など、ファンの支持率はことのほか低い。実際、乃木坂の代表曲の欄に『インフルエンサー』と書くメディアが増えており、ファンは“これじゃない!”と眉を潜めているというわけです」
2017年上半期カラオケランキングでは、レコ大でのライバルとなるAKB48は14位に「365日の紙飛行機」(キングレコード)、欅坂46は「サイレントマジョリティー」(SMR)が18位に入っているが、TOP20に乃木坂46は入っていない。大賞受賞を機に、“ファンが望まない代表曲”が誕生することになるのだろうか?