こちらの記事では、「インフルエンサーの影響でファッション業界の市場拡大は見られない」と話していた坂口氏だが、SNS、特にインスタグラムについては「これからもっと注目されるのでは?」という。その理由とは一体?
オープンソースとして利用可能な「Mautic」。近年、マーケッターたちの間で注目を集めている。
「みなさんは、今注目の『Mautic』をご存じでしょうか? 私がインスタに注目するのは、この『Mautic』がこれからどんどん普及していくだろうと見ているからです」(前出・坂口氏)
「Mautic」とは、まだ購買に至っていない「リード」、つまり「見込み客」を管理し、ウェブサイト上などでの行動を追跡して、購買に結びつけやすいデータを収集してくれるマーケティングオートメーションツールのこと。
「Mauticはファッション業界との親和性が高いと思います。例えばリアル店舗で接客した見込み客の情報を管理し、店員のふりをして挨拶メールや入荷商品の案内メールを送るといったコミュニケーションを自動化してくれます。また、見込み客がその店のオンラインショップにログインしてくれれば、『今この客がこのページで悩んでいる』といった情報をリアルタイムで店員に知らせ、店員から『●●さんにオススメの商品がある』と電話でフォローさせることも可能です。さらに、その見込み客のインスタグラムアカウントなどと連携すれば、投稿写真などから好みを分析し、その人が商品にアプローチする前に『この新商品は好きだろう』という提案をすることもできるんですよ。店員との距離が近くなりやすいファッション業界においては、Mauticとリアル店員の連動で、より利益を上げていくことが期待できるのではないかと考えています」(同)
もちろん、リードがフォローするインフルエンサーの投稿もいずれは解析対象となり、購買を促す重要な情報となるかもしれない。AIによるフォロワー獲得システムを運営する某社の関係者B氏は、こう続ける。