大谷ケガの代償をどう解消する?
今シーズンの大谷は、右足首や左太もも裏を痛めてなかなか活躍できずにいたが、8月になって打率・389と好調となり、打者として月間MVP候補にもなっている。チームの主力選手が復調してきたものの、リーグ下位に甘んじている日本ハムは、来シーズンに向けて、さまざまな課題に取り組むことが、表面化してきた。
高校時代から注目選手だった大谷は、卒業後即メジャー行きを希望していたというが……。
シーズンも終盤に入り、優勝争いに注目が集まるプロ野球。それと同時に、より一層クローズアップされ始めたのが、北海道日本ハムファイターズ大谷翔平の去就である。高校時代よりメジャー挑戦を希望していた大谷に対し、今季開幕前に球団は事実上今オフの移籍を容認。大谷が先発した8月31日の試合には、メジャー15球団以上が視察に来るという異例の事態も起こった。大谷本人も、目前に迫ったアメリカ行きに対し意気込んでいたようだが、ここにきて雲行きが怪しくなってきている。
「新スタジアム建設を控え、キャッシュが欲しい日本ハムは、現行のポスティングシステム(入札制度)でメジャーから得られる移籍金額上限の2000万ドル(約22億円)では不十分だと考えています。それも当然で、大谷が引っ張ってくるスポンサーとグッズの売り上げを考えれば、毎年かなりの収入が見込めます。このままの金額で大谷翔平を手放すのは、日本ハムとしては損な取引と言えるでしょう」(プロ野球球団職員)