――あの有名事件や法律制定の裏にはPR会社の存在が? ここでは代表的な活躍例を見てみよう。
■公費補助をもぎとる
子宮頸がんワクチン
年:2009年 PR会社名: 新日本パブリック・アフェアーズ
クライアント:グラクソ・スミスクライン
副作用の訴えが相次ぎ、厚労省の接種勧奨が一時中止されている「子宮頸がんワクチン」。被害者団体も設立されているこれの承認や公費による接種補助をロビイングによって成功させたのが「新日本パブリック・アフェアーズ」だ。製薬会社・グラクソ・スミスクライン社が委託し、結果、ワクチン接種に対する200億円超にも及ぶ公費補助をもぎ取った。
■結局は、外資の傘下に
シャープ経営危機
年:2016年 PR会社名:メディアゲイン
クライアント:シャープ
経営危機に陥ったシャープの広報アドバイザーを務めていたとみられているのがメディアゲイン。「会社が経営破綻するかもしれないという時に、契約で高額の支払いを要求してきた」と、火事場泥棒のような姿がシャープ広報担当幹部の証言として報道されている。16年、同社は台湾の鴻海精密工業の子会社となってしまった。