サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > フリーメイスン消費の実態に迫る!【1】/【フリーメイスン】ビジネスの裏側

――これまで「世界を裏で牛耳っている」など、都市伝説や陰謀論の主人公としてメディアでその存在が話題に上ることはあったが、秘密結社として、その実態はわからない、謎多き団体・フリーメイスン。そのはずであったが、近年、その存在に異変が生じている。「公式ガイドブック」や「公認グッズ」が発売。積極的な広報活動とも取れるビジネスが相次いで立ち上がっているのだ。フリーメイスンに何が起きているのか?

「公式ガイドブック」に「公認グッズ」……氾濫するフリーメイスン――フリーメイスンも激怒!?ビジネス利用される陰謀論の画像1
(写真/若原瑞昌)

「フリーメイスン」という名前を耳にして、漠然と「世界を裏で操る謎の組織」といった認識の人も多いだろう。その発祥には諸説あるが、世界各地にあるフリーメイスンの現地支部のひとつである「日本グランドロッジ」によれば、古代の石工集団の思想にならい、1717年にイングランドのグランドロッジが設立されたことが始まりとされている。その存在を一言で表すならば友愛組織。「会員の自己成長を求め、またそのことを通して社会の向上を求める」ことを目的としている。会員数は世界中に300万人といわれる(諸説あり)。具体的な活動内容を知ることはできない。だが近年では、オープンハウスを行い、普段は入れない施設内部を案内するなど、部分的に情報を開示。さらにウェブサイトなどにより、その活動内容を知ることもできるようになった。

 日本グランドロッジのウェブサイトに掲載された情報の通りならば、自然災害時に支援を行ったり、財団を設立して児童養護施設に入所していたり貧困で進学が困難な子どもたちに対して進学支援などを行っている様子。また、定期的なミーティングや儀式が行われている。要するに、世界最大のボランティア団体といったところだ。

友愛組織のはずが悪の組織に!?

 世界中に広がる巨大な組織であるにもかかわらず、基本的に、中で行われる儀式が非公開であったり、本人が自ら名乗らない限り会員であることを公開してはいけないなど、内情に関して秘密を守る規約もあり、具体的な団体の活動内容や組織体系については謎に包まれている。そしてそんな秘密主義の影響もあってか、かねてより都市伝説や陰謀論に結び付けられてきた。そうした傾向について、比較文化史家として活動し、『フリーメイスン』(講談社選書メチエ)などの著書がある竹下節子氏(http://www.setukotakeshita.com)はこう語る。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ