サイゾーpremium  > 連載  > 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」  > 町山智浩の「映画がわかるアメリカがわかる」第116回/『ザ・ハンドメイズ・テイル』
連載
町山智浩の「映画がわかるアメリカがわかる」第116回

『ザ・ハンドメイズ・テイル』――“侍女の物語”が描く女性虐待は創作か、現実か?

+お気に入りに追加

『ザ・ハンドメイズ・テイル』

1708_machiyama_200.jpg

時は近未来、ギリアデ共和国で女性は国家の所有物となり、参政権、教育など、あらゆる権利を奪われた。彼女らには役職が与えられ、主人公ジェーンは高級官僚の“侍女”に。だがそれは子孫を残す、性奴隷だった……。出演:エリザベス・モス、ジョセフ・ファインズほか。Huluにて配信中(日本配信未定)。


「私たちは眠っていたのだ。連邦議会が襲われて大統領が殺された時も。彼らはそれはテロだと説明し、一時的に憲法を停止したが、私たちは目覚めなかった。すぐには何も変わらなかったから。でも、お湯の温度は少しずつ上がっていった。気づかないうちに私たちは茹で上げられていた」

『ザ・ハンドメイズ・テイル』のヒロイン、ジューン(エリザベス・モス)は深く後悔する。アメリカはキリスト教原理主義者たちに乗っ取られ、「ギリアデ共和国」になってしまった。

『ザ・ハンドメイズ・テイル』はカナダの作家マーガレット・アトウッドが1985年に発表した小説『侍女の物語』のドラマ化。徹底した男尊女卑のディストピアを描いている。

 ジューンはボストンの企業に勤めるOL。妻子あるアフリカ系の男性を愛し、略奪婚したアグレッシブな女性。彼との間に可愛い娘も生まれて幸福の絶頂にあったが、ギリアデ革命ですべてを奪われる。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ