――ヒップホップとマッチョイズムを語る上で、彼を避けて通るわけにはいかない。元祖・筋肉ラッパーに聞く「鍛える理由」と「マッスルグルメ」の2本立て!
Young Hastleが2011年に発表し、今現在もトレーニーたちの間でアンセムとなっている「Workout」は、日本のヒップホップ・シーンにおける筋肉ムーブメントの大きな引き金となっているのは間違いない。そんな“元祖筋肉ラッパー”ともいえる彼の自宅にて、筋肉やトレーニングに対する思い、さらに彼の美しい肉体のもととなっているマッスルグルメについても、熱く語ってもらった。
「もともと鍛えることが好きだったわけではなく、高校時代に野球部で、体作りのために筋トレを始めたのが最初です。卒業後はガリガリに痩せちゃったんですけど、(アメリカのヒップホップ・グループ)ディップセットのジム・ジョーンズに憧れて、彼のファッションを真似てVネックTシャツとかを着てみても、これが痩せていると全然似合わないんですよ。そこで『体をデカくするしかない!』ってなって。筋肉が仕上がっていると女の子はすぐ反応してくれるし、自然と女の子にモテる要素にもなる。俺が鍛え続ける動機は、“モテ”がすべてです。
むしろ筋トレは嫌いなほうなんですよ。トレーニングは本当にキツいし、食事も制限しないといけない。けど、なりたい自分になるには選択肢はひとつしかないから、やるしかないんですよね。 自分が鍛え始めた頃、海外では〈ラッパー=マッチョ〉が当たり前だったけど、日本では諸先輩方に筋肉キャラがいなかったんで、『じゃあ、俺やっちゃっていいですか?』って感じでラッパーとしてデビューしたので(筋肉キャラは)俺が最初じゃないかなって自負はあります。