サイゾーpremium  > 連載  > 丸屋九兵衛の音樂時事備忘「ファンキー・ホモ・サピエンス」  >  「ファンキー・ホモ・サピエンス」【45】/【ジェームス・ブラウン】語られざる英雄らは去りゆく
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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【45】

【ジェームズ・ブラウン】サンプリング・レジェンド!語られざる英雄らは去りゆく

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『Funky Drummer』

【ジェームズ・ブラウン】サンプリング・レジェンド!語られざる英雄らは去りゆくの画像1

ジェームズ・ブラウン(販売元:King)

絶対王者的サンプリング・ビートが含まれるこの曲。タイトルからは、めっちゃファンキーなものが予想されるが、実際の曲調はかなりジャズ寄り、オルガンとサックスが目立つナンバーだ。だが、JBの「ドラマーに見せ場を」というセリフに続いて展開される、わずか20秒ほどのドラムソロが、この曲を不滅のものにした。


 デイヴィッド・ボウイ。プリンス。ジョージ・マイケル。

 偉人たちの追悼コーナーになりつつある最近の本連載。今回も世を去った人たちを悼む内容となってしまった。

 だが、今回取り上げる2人のアーティストは、これまでと一味違う。何が違うかというと……知名度である。それも、上ではなく、下にブレているのだ。

 つまり、先に挙げたスターたちと比べて、決定的に知名度が低い。ボウイや殿下といった超著名アーティストと比較してしまうと、申し訳ないが、月とスッポンだ。

 にもかかわらず取り上げるのは、今回の主役2人が、揃いも揃って“隠れたレジェンド”だから。サンプリングされることでヒップホップの土台を築いた、知る人ぞ知るヒーローたちなのだ。

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