若い世代はヴェルディを知らない?
長らくJ2クラブに甘んじている東京ヴェルディ。人気クラブとしてスター選手を多数抱えていたのも今は昔、数々の大企業がスポンサードを務めてきた古豪は、すっかり凋落し、ついには新宗教関連企業からのスポンサードを受けるに至っている。
ユニフォームに、個人名が載ることはめずらしい。(東京ヴェルディ公式サイトより)
2月25日、今年もJリーグが開幕した。中村俊輔が横浜Fマリノスからジュビロ磐田へ移籍、また清武弘嗣がセビージャから約6億円の移籍金でセレッソ大阪へ復帰と、移籍市場が活況で、サッカーファンからは大きな期待が集まった。しかし、開幕直前にスポーツ紙や専門誌の表紙をもっとも飾り、メディアに取り上げられたのは、今年50歳でなお現役の「キングカズ」こと三浦知良だった。
「カズの功績が素晴らしいことは間違いありませんが、所属しているのはJ2の横浜FC。カズがけがをして引退でもしようものなら大ごとですから、近年では対戦するチームも明らかにカズに対して激しいプレーを控えています。97年には2億4000万円だった年俸も、現在では推定1000万円前後。1本5000万円以上といわれるCM出演料を維持するために現役を続けていると揶揄する声もあります。そんな状態なのにカズばかりに注目が集まるというのは、彼以上のスターをJリーグが生み出せていない証拠。事実、カズがゴールを決めるとあらゆるメディアで大々的に取り上げられ、露出が減っているJリーグにとっては広告塔をカズのみに頼らざるを得ないのが現状です」(Jリーグ関係者)