ニッポン放送の女子アナの顔を、君は見たことがあるか?
今年で販売9年目を迎える「ニッポン放送 女性アナカレンダー」をご存じだろうか? その名の通り、ニッポン放送に所属する女子アナがめくるたび登場する。売れ行きは毎年好調で、年末が近づくと盛んにCMを耳にするようになるが、ここでひとつの疑問が浮かぶだろう。
「なぜ顔も知らないアナウンサーたちのカレンダーが売れるのか?」
読者のみなさんはニッポン放送の女子アナの顔を思い浮かべることができるだろうか? カレンダーを選ぶ際に、重要視されるのはビジュアルだろう。それが美しい風景などの絵や写真だったり、アイドルやテレビ局の女子アナならば、彼女たちの美貌が決め手になるわけだ。
だからこそわからない。
アナウンサーの姿が見えぬ、ニッポン放送でなぜカレンダーを作り、しかも売れるのか? ということでニッポン放送に「顔がわからないのになんで売れてるんですか?」と、聞いてみた!
担当者:みなさん、普段ラジオを聴いて頂いていて、それでどういった顔をしたアナウンサーさんなんだろうというご興味本位で買って頂いているという感じですね。
──そのドキドキを楽しむものなんですね。
担当者:そういう方が多いとは思いますね。もちろんネットでも確認はできますが、ご高齢のお客様も多いので、やはり知らずにという方が多いと思います。
──実際、どれくらい売れているんですか?
担当者:そうですね。毎年完売しております。
──顔を知ったあともリピーターになる人はいるんですか?
担当者:そういったお客様のほうが多いですね。だいたい同じ方がご注文をくださるので、最初よりも販売数が多くなっておりますね。
ニッポン放送 女性アナカレンダーの人気の秘密は、顔も知らずに買うドキドキ感にあった。彼女たちの美しい声が、さらにおじさんたちの妄想を掻き立てているのだろう。ドキドキを求め、そしてリピーターになる……ラジオとリスナーの濃密な関係は、お笑いに限らないということか。