サイゾーpremium  > 連載  > 大石始の「マツリ・フューチャリズム」  > 太鼓と肉体美の不思議な関係
連載
大石始のマツリ・フューチャリズム【9】

鍛え上げられた肉体と、ふんどしひとつで太鼓を叩く――太鼓と肉体美の不思議な関係

+お気に入りに追加

――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

1703_matsuri_230.jpg
加藤泰監督作品の遺作として知られる映画『ざ・鬼太鼓座』。鬼太鼓座の活動を追ったドキュメンタリー作品なのに、どこかカルトめいていて、ホラー映画のような雰囲気すら漂う。

 日本の祭りに欠かせないもののひとつに、にぎやかな太鼓のリズムがある。リズムを司る和太鼓団体には、伝統的な太鼓団体をはじめ、戦後になって新しく生まれた創作和太鼓団体、さらには伝統的なスタイルを元にして新しい表現を提示するプロの和太鼓団体などがあり、実に種類はさまざまだ。総数こそ不明だが、新しいスタイルを打ち出す創作和太鼓団体に限っていえば、全国で約2万も存在するともいわれている。

 その頂点に立つのが、新潟県の佐渡島を拠点とする〈鼓童〉。これまでに世界46カ国で公演を行い、80年代以降の和太鼓ブームを牽引してきた名門和太鼓チームだ。そんな鼓童の前身団体〈鬼太鼓座(おんでこざ)〉を追ったドキュメンタリー映画『ざ・鬼太鼓座』(1981年)が先ごろ上映された。

 鬼才・加藤泰監督によるアーティスティックな情景描写と、横尾忠則によるサイケデリックな美術デザイン、一柳慧の電子音楽が鮮烈な印象を残す本作は、鬼太鼓座の分裂騒動によって長らくお蔵入りとなっていた幻のカルト・ムービーだ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ