フジテレビRIZIN放送ページより
12月29日と31日にさいたまスーパーアリーナで開催される格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」の会見が22日に都内で行われ、ギャビ・ガルシアと対戦が決まっていた女子プロレスラーの神取忍が負傷欠場、代役として同じく女子プロレスラーの堀田祐美子が緊急参戦することが発表された。
神取は16日の練習中に肋骨を骨折。強行出場を訴えたが、ドクターストップがかかって欠場が決定。会見で神取は「関係者の方々に本当に申し訳なく思います」と涙ながらに無念さをにじませたというが、これで目玉級の選手3人が相次いで欠場となってしまった。
「すでに無差別級トーナメントでミルコ・クロコップとの対戦が決まっていたヴァンダレイ・シウバ、元UFCへビー級王者シェーン・カーウィンが欠場を発表。PRIDEでも激闘を繰り広げたミルコVSシウバは今回の目玉中の目玉のカードだった。そのカードがなくなって盛り下がる中で、一時期は参院議員もつとめた、知名度が抜群の神取のカードが目玉の1つとなっていた。相手のギャビは異様なマッスルボディーで寝技の技術はかなりのものだが、神取が挑むとなれば番狂わせが期待できた。しかし、神取よりも格落ちの堀田ならば、このカードはすでに勝負は見えた感じでまったく盛り上がらない」(格闘技ライター)
ここ数年、すっかり視聴率が低迷しているフジテレビだが、昨年おおみそかは『RIZIN』を放送05年の『PRIDE』以来10年ぶりの格闘技イベント放送となったが、視聴率は午後7時からが5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、同8時45分からが7.3%、午後10時半からが3.7%と低迷。昨年は同29日に行われたイベントの模様も当日放送したが、今年は29日とおおみそかの模様をおおみそかの午後6時から11時45分まで放送することになった。
「フジとしては、SMAPがおおみそかで解散することから、解散特番放送のわずかな可能性にかけ枠を空けていたが特番の放送はかなわず。仕方なく昨年に続いてRIZINを放送することにした。しかし、一般の視聴者が興味を抱くような目玉カードは少なく、昨年の視聴率を下回るのは避けられない状況。それでも、RIZINサイドからしたら、来年以降のイベントの“延命”のためにも目玉カードを連発するのも損なので、シウバらの欠場をすんなり受け入れたようだ」(フジテレビ関係者)
地上波で放送されているRIZINですらこの状況だから、かつての格闘技ブームが再燃することはなさそうだ。