『世界一ラクな「がん治療」』(小学館)
近藤誠医師は14年に慶応大学病院を退職したが、それに先立ち13年に「近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来」を設立し、30分3万2000円という値段でセカンドオピニオンを提供している。15年9月に肝内胆管がんで亡くなった女優の川島なお美も、当外来を受診したひとりだと近藤医師自ら「文藝春秋」で明かしている。
「川島なお美さんはもっと生きられた」というその記事で近藤医師は、「川島さんが切除手術を受けなければ、余命がさらに延びた可能性は高く、あれほど痩せることもなかったと、僕は思っています」と主張している。だが、あらゆるがんに対し「放置すべし」と言う近藤理論には、反対する医師も多く、反論本も出されている。近藤理論の特徴について、本荘氏はこう解説する。