――宵闇の訪れが早くなったある秋の日。夜な夜なホラー映画にのめり込むひとりの美女。ホラーが苦手だと言うのに、Fカップグラドル今野杏南に、海外ドラマ『死霊のはらわた リターンズ』を見てもらったところ、思わぬ爽快感や、血みどろさに、いつのまにかハマっていき、いつしか血まみれになってしまった!?
(写真/三浦太輔・go relax E more)
ギラッと光ったチェーンソーに迫られながら、作品世界にのめり込み、恍惚の表情を浮かべているのは、グラビアアイドルの今野杏南ちゃん。1981年に制作された名作ホラー映画の正統続編が、海外ドラマ『死霊のはらわた リターンズ』として登場したことを記念して、こんな“惨事”を演じてもらったというわけ。チェンソーは、主人公アッシュの失われた右手に装着される武器にしてトレードマーク。オリジナル版から30年後を舞台に、オッサンとなったアッシュが再び悪霊どもをチェーンソーでギッタギッタに殺りまくる本作、杏南ちゃんは楽しめました?
「ホラーとかスプラッターって得意なジャンルではなかったので、観るまでは正直、不安だったんです。でもこの作品って、ものすごい残酷なのに笑えるんですよ。これまで観た作品の中でもっとも血量が多かったんですけど、ポップだから運動会を観ているようでした。
あと、こういうホラーって、ときどき殺し方がぬるい作品もあるじゃないですか。『そんな倒し方じゃ生き返っちゃうよ!』みたいな。でも『死霊のはらわた リターンズ』はきっちりと殺りきってくれるので、スッキリできて気持ちイイんです。私みたいなホラーが苦手な女の子には、笑えてストレス発散にもなるってことで入門編としてオススメです」
ぽってりとかわいらしい唇から放たれる、ホラー濃度の高いコメントの数々……杏南ちゃん、むしろスプラッター向きかと。
「ふふふ。そういえば私この頃、“血”に縁があるんです。最近出演した映画でも血だらけになりましたし、そもそも返り血を浴びてみたい願望があったので、『死霊のはらわた~』でバシャーっと血をかぶっている俳優さんたちがちょっと羨ましかったです。特に車の中で主人公たちが悪霊と闘うシーンは血の量がハンパじゃなくて、現場の衣装さんとメイクさんの心配をしてしまったほど。私は官能小説も書いているんですが、自分の作品の中にも血を取り入れてみたい! って思いました。今日の撮影もそうですけど、おっぱいと血の組み合わせって美しいんですよね。
もし私がこの作品みたいに思いっきり殺りまくる役を演じるなら、使う武器は絶対に刀! グサグサと刺しまくって、肉の質感をたっぷり感じたいんです。あ、でも今日の撮影で初めてチェーンソーに触れてみたんですけど、見た目のいかつさとは裏腹に刃は丸みを帯びていて、全然痛くないんです。チェーンソーって、本当は優しいんですね(笑)」
(写真/三浦太輔・go relax E more)
そんなチェーンソーの使い手が、主人公のアッシュです。オリジナル版から比べるとかなり体重も増加していて、スーパーの仕事もロクにできないオッサンですが、杏南ちゃん的にはこんな男性、アリ?
「年配になっても悪霊をやっつけまくるパワフルさを持ちつつ、おちゃめさもあって好きです。あとアッシュって、いちいちカッコつけるんですよね。あのドヤってる感じがツボに入ってしまって……かわいらしいなって思っちゃいました。アッシュとその仲間たちがただ歩いてるだけのシーンも、ババンッって感じで、やけにカッコよく撮られているのもおかしかったなあ」
あと、筆者は男性とお化け屋敷に行くとどうやって自分のかわいさをアピールするか必死に計算するんですけど、本作もそういった姑息な使い方、できますかね。
「使え…ますかねえ……(困惑)。でも、年末年始のような長期休暇にダラダラとおうちで過ごす時、海外ドラマを一緒に観るのはアリですよね。『死霊のはらわた~』はギャグ要素も刺激もあるから、カレと楽しむには最適だと思います!
私自身、本作を観てからオリジナルの映画はもちろん、いろんなホラーに挑戦したくなりました。ぶっ飛んでそうな『アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル』は特に気になってます。ああいうクレイジーな世界観は大好きですし、エロ要素はもちろん大好物なので」
(文/小泉なつみ)
(ヘア&メイク/ISINO)
今野杏南(こんの・あんな)
1989年、神奈川県出身。身長156センチ、B86(Fカップ)W59H83。雑誌のグラビアやテレビ、CM出演などで活躍中。日テレジェニック2012選出。また、14年4月に官能小説『撮られたい』(ティー・オーエンタテインメント)で作家デビュー。
(c) Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All rights reserved.
■ホラー初心者ものめり込むブラッディ・スペクタクル
『死霊のはらわた リターンズ』
発売日:12月2日/価格:8000円(税別)DVD同時発売
サム・ライミ監督×ブルース・キャンベル主演で80~90年代に放たれた『死霊のはらわた』シリーズ。言わずと知れた名作ホラーが、同製作陣の手によって、海外ドラマでカムバック! それゆえに、手厚い人体破損描写とそれを引き立てるコメディ要素、そしてサム・ライミが生み出した“死霊目線”のカメラワークなど、伝統の味をきっちりと継承した由緒正しき続編となっているのがうれしい。舞台となるのは、オリジナル版の30年後。小太りのオッサンとなった主人公のアッシュが、マリファナでハイになったノリで悪霊を呼び覚ましてしまったことから物語はスタート。瞬く間に隣家の老婆やいけ好かない職場の店長が悪霊となって襲いかかる“ご近所ホラー”な展開は、おもろ怖いサム・ライミ節の真骨頂だろう。そんな中でオリジナル版と決定的に異なるのが、仲間の存在。気のいいホンジュラス人とセクシーなワケあり女子がアッシュを支え、徐々にチーム感が増していく友情譚が新たな味つけとして楽しめる。また本作ではオリジナルの舞台となっていた小屋から離れ、“悪霊退治巡業”する展開も見どころのひとつ。初回(ライミ自身が監督!)を除き、すべて1話30分弱なので、さくっといけるのも◎!
まだまだある! ヤバいホラー作品
■霊媒師版人情派ホラードラマ
『アウトキャスト』
発売日:1月6日
価格: 10000円(税別)
DVD同時発売
除霊能力を持った青年が唯一の理解者である牧師とタッグを組み、苦しむ人々の悪魔祓いに挑んでいく。と、筋だけ書くとストレートなエクソシストもの。しかし最大の見どころは除霊ではなく、人間ドラマのほう。美男美女は出てこないし、街も空もどんよりとしていて灰色。そんなビジュアルと呼応するように人間のグレーな部分もすくい出す作品性は、『ウォーキング・デッド』の原作者作品ならでは。“情感のホラー”と呼びたい逸品だ。■あのダミアンが悪魔復活!
『オーメン』
発売日:12月21日
価格:レンタルのみ
先行デジタル配信中
76年の傑作ホラー映画「オーメン」の続編と位置づけられているが、そのナカミは“再起動”に近い。というのも主人公である悪魔の子ダミアンは、自身の正体を知る者たちを殺りまくった子どもの頃の記憶を完全に失っており(30歳のイケメン戦場カメラマンに成長!)、己のルーツ探しが大きなテーマとなっているから。バッタバッタと周囲の人が死にまくるゆえに警察から追及され、謎の組織からも狙われるダミアンの呪われた宿命に刮目せよ!■4P喉かっさばきなエロコワ最恐峰!
『アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル』
発売日:1月20日
価格: 12000円(税別)
DVD同時発売/デジタル同時配信
エロス・恐怖・スタイリッシュを融合させたドラマシリーズの最新作。今回は豪華ホテルが惨劇の舞台、さらにはレディー・ガガが女主人として君臨しており、これまででもっとも妖艶かつ華やかな仕上がりに。またホテルという設定だけに、映画『シャイニング』を彷彿とさせる絨毯模様や子どもの登場などにもニヤリとさせられるはず。チン●ドリル男や4Pしつつの喉かっさばきシーンなど、エロコワいシーンも当然、満載!発売は全て20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン