――2005年、まさに後に“一発屋”と呼ばれるに相応しいレベルで大々的にブレイクしたHG。今はスーツに身を包み、コンビで漫才をやるのが主となりつつある彼に、改めて当時のハードゲイキャラの成り立ちと影響を尋ねた。
(写真/西田周平)
――ハードゲイキャラはどういった経緯で誕生したのですか?
レイザーラモンHG(以下、HG) 最初は「ハードゲイ」というフレーズがきっかけでした。ケンドーコバヤシさん主催のイベントで、芸人のチャド・マレーンと一緒に変なくねくねダンスを踊ってスベってたら、ケンコバさんの「ハードゲイか!」っていうツッコミで、会場がバーンとウケた。
ただ、当時はゲイカルチャーをまったく知らなかったので、そうツッコまれて「なんかちょっと嫌だな」と思いましたね。イベント終了後、ケンコバさんに「そんなこと言うの、止めてくださいよ」って言ったのを覚えています。でも、「ハードゲイ」という言葉はすごいインパクトがあったので妙に頭に残っていて、「ハードゲイをキャラクターにしよう」と思ったんです。
それで、「ゲイの知識もなしにやったら申し訳ない」と思い、ゲイの知り合いの紹介で、大阪のゲイタウン・堂山へ勉強しに行きました。