サイゾーpremium  > 特集2  > 【本当にエロい写真】座談会

――デジタルデバイスの発達もあって、写真がより身近になった昨今。写真展もそこかしこで活発に開催されるなど、にわかに写真ブームの様相を呈している。しかし実際の写真批評となると“権威にまみれたご託宣”のごとき解説が並び、一般人にはとっつきにくい……。そこでここでは、現役の写真家たちが、セクシーやエロ写真を切り口として最新の写真事情について語った。

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インスタグラム(ライアン・マッギンレー)
多くの写真家がインスタグラムにアカウントを持っており、作品とは違った味わいがある。

[座談会参加者]
A…カメラマン歴15年 男性
B…カメラマン歴5年 男性
C…カメラマン歴20年 男性
D…カメラマン歴17年 男性

──今回は、現在活躍している写真家の皆さんに、写真におけるエロ表現の今について、お話しいただければと思います。

A エロといえば、まずはヌードですよね。最近だとアメリカのフォトグラファー、ライアン・マッギンレーの大規模な個展『BODY LOUD!』(東京オペラシティ アートギャラリー、16年4/16~7/10)が、話題になりましたね。

B 撮影自由だったから、おじさんが真剣な顔で、ガラケーで延々と裸の写真を撮ってるのがおもしろかったです(笑)。

A ライアンって「裸+自然」みたいな写真で知られているけど、似たようなモチーフを別のフォトグラファーが広告で使っていて。代理店やクライアントの意向なんだろうけど、ああいうのを見ちゃうと、日本におけるライアンの価値も終わりかな、と思わされますよね。だって、ライアンに頼めばよかったじゃん、という類の仕事なんだもの。

──ライアンといえば、ヌードのポートレートも有名ですよね。チェキや「写ルンです」で身の回りにあるものを撮るみたいな、90年代頃の雰囲気がリバイバルしているのでしょうか?

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