サイゾーpremium  > 連載  > 大石始の「マツリ・フューチャリズム」  > 【コンドルズ・近藤良平】が語る盆踊り
連載
大石始のマツリ・フューチャリズム【4】

【コンドルズ・近藤良平】が語る盆踊り――みんなが自然と踊りだす振り付けを!継続は力なりを形にした取り組み

+お気に入りに追加

――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

1610_matsuri.jpg
「にゅ~盆踊り」は、フォークダンスの要素を取り入れた踊りのみならず、「噂の水素水 何に効くのか水素水~♪」など、時代を切り取った歌詞のユニークさも面白い。(写真/涌井直志)

 盆踊りのひとつの特徴――それは、特定の盆踊り歌に対して決まった振り付けがついているということ。「東京音頭」など昭和に入ってから新しく創作された盆踊り歌の振り付けの多くは、日本舞踊からの影響が大きいといわれている。しかし時代も移り変わり、盆踊りで採用される歌そのものが変われば、当然のように振り付けにも変化が起きる。当連載で紹介した荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」はもちろん、ボニー・M「バハマ・ママ」などの”盆踊りのスタンダード”となった時代の振り付けは、必ずしも日本舞踊のようにおしとやかである必要はないのだ。

 とはいえ、“新しければ、なんでもアリ”というわけにはいかないのが難しいところ。あまりにアクロバティックな振り付けにしてしまえば、子どもやお年寄りは踊りの輪に入れなくなってしまうし、そもそも盆踊りは「同じ振り付けを共に踊る」ところに快楽があるカルチャー。誰もが踊れて、かつ飽きがこない振り付けを求められる。そのため、盆踊りの創作にかかわる多くの振付師やダンサーたちは日々頭を悩ませているという。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ