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『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第33回

【クロサカタツヤ×藤代裕之】暴走する『言論の自由』。暴力化したソーシャルメディアを制御できないか?

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通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

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主なメディアの平均利用時間 出典:総務省平成27年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査より

インターネットやデジタルデバイスの普及が進み、これまでマスメディアの対抗軸とされてきたネットのニュースが、積極的にテレビなどでも取り扱われるようになってきた。その一方で、それらを論じる場としてのソーシャルメディアでは日々、炎上や私刑まがいの言説が飛び交っている。我々が日常的にネットに触れている以上、こうした“新しい暴力”とも無縁ではいられなくなった現在、これらとどう向き合っていくべきなのか?

クロサカ 7月に参議院選挙と東京都知事選挙が行われましたが、選挙報道におけるマスメディアとソーシャルメディアのコントラストが印象に残りました。そこで今回はソーシャルメディアとジャーナリズムが専門の藤代さんをお招きしました。7月の都知事選では、これまでとは異なりネットとマスメディアの報道が、同じ方向を見ていたように思えました。

藤代 今回の選挙に限らず、ネットからマスへの新しい情報の流れがあります。ミドルメディアと呼んでいるまとめサイトや影響力の強いブロガー、さらにネットの情報を主に収集するニュースメディアが第一階層です。第二階層はマスメディアで、彼らが第一階層からどの話題をピックアップするのかによって、その話題が多くの人に周知されるかどうかが決まる。

クロサカ これまではネットとマスは対立するものだという見方が多かったですよね。「マスコミは○○を報道しない」というお決まりのフレーズで。

藤代 でも、実際にはネットとマスのメディアは重層的に存在して、それが相互に共振・影響しながら話題が大きくなっていくエコシステムができている。事件・事故があるとすぐにテレビでツイッターの投稿動画が紹介され、たまに偽画像に釣られてテレビが謝罪している。一方、選挙報道は公選法があるため、どうしてもマスメディアは慎重になり、共振が鈍ります。

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