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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第105回

『ゴーストバスターズ』――“ゴースト”からのヘイトに立ち向かうオバサン4人組

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『ゴーストバスターズ』

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コロンビア大学の物理学者エリンは、心霊現象を科学的に立証すべく、日夜仲間たちと研究を重ねていた。そんな最中、市立図書館に幽霊出現の報を受けた彼女らは調査に赴くも、実際に幽霊を目にするや逃げ出してしまう。果ては大学から一方的にクビを言い渡され、幽霊退治専門会社『ゴーストバスターズ』を設立する。80年代に一世を風靡した同名映画のリブート。

監督:ポール・フェイグ/出演:クリスティン・ウィグほか。8月19日全国公開予定。


 1984年に大ヒットした映画『ゴーストバスターズ』の3作目は30年もの間、浮上しては消える幻の企画だった。そして、人気キャラの権利を持たないソニー=コロムビア映画にとっては悲願でもあった。

『ゴーストバスターズ』3作目がなかなか作られなかった理由はいろいろ噂されていたが、オリジナルの監督アイヴァン・ライトマンのシナリオに主役のビル・マーレイが難色を示していたからだともいわれている。

 それが2014年頃、一気に形になり始めた。続編ではなく、主人公をすべて女性に替えた完全リブートとして。オリジナルはお笑い番組『サタデーナイト・ライブ』の出演者をキャストしたが、リブートでも『サタデー~』の女性コメディアン、クリステン・ウィグを中心に主役4人を固めた。ライトマン監督は降ろされ、クリステン・ウィグ脚本・主演の女子会コメディ『ブライズメイズ』を成功させた監督ポール・フィグが抜擢された。

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