――紙媒体は生前退位の第一報をどう報じたか? 12紙誌完全比較!
■読売新聞(7月14日朝刊)
「政府、ご負担を考慮」
読売新聞の報じ方の特徴としては、政治面の充実が挙げられる。各者匿名ながら、「陛下のご意向を何よりも尊重すべきだ」(自民党幹部)、「生前退位はやむを得ない」(公明党衆院議員)といったコメントを多数掲載。政治側の賛成ムードを伝えた。一方で社会面では、憲法学者であり日本会議の中枢人物である百地章・日本大学法学部教授の「天皇陛下のお気持ちであっても生前の退位は難しい」とするコメントを掲載。総合面では「基本的人権の尊重といった観点から退位を認めるべきだという学説も」と、5大紙の中で唯一この点に言及するなど、立体的な展開を取った。