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第1特集
京都の伝統産業から見える部落・在日問題【3】

『もののけ姫』の石火矢衆は犬神人そのもの――祇園祭でも大活躍!中世賎民が担った役目

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――京都では、日本三大祭りのひとつ、祇園祭の季節がやってきた。実はこの伝統行事でも、中世賎民たちが重要な役割を果たしていたという。その役目とは?

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『もののけ姫』

 7月の京都といえば、祇園祭である。

 八坂神社の祭礼であるこの祭りは、1100年近い歴史を持ち、祭事が1カ月にわたる大規模なものであるため、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されているほどだ。しかし、そんな祇園祭において、中世賎民が重要な役割を担っていたことは、あまり知られていない。灘本昌久教授が解説する。

「中世の京都の様子を描いた『上杉本洛中洛外図屏風』(1574年)に、神輿を先導する6人の犬神人(いぬじにん)が描かれていたことは知られていたのですが、さらに古い、1500年代前半に描かれた『日吉山王祇園祭礼図』にも、神輿を先導する十数人の犬神人が描かれていたのを美術館で偶然発見しました。

 犬神人とは、祇園社の庇護下にあった下級の神職で、『夙』身分の賎民が担ってきた職です。しかし夙は、武家の台頭によって力をつけていた河原者(後の皮多、穢多)に権益を奪われ、江戸時代までに賎民としての職能をほとんど失ってしまった。同時に、犬神人も江戸時代には平人身分となったため、その頃から、祇園祭の先導を鎧兜で行うようになりました。ですから、『日吉山王祇園祭礼図』に、それ以前の犬神人を発見したときは興奮しました。

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