サイゾーpremium  > 特集2  > システマタイズされた【ドラマ主題歌】

――こちらの記事ではテレビビジネスとしての月9の内情を探ってきたが、本項では“アーティストとしてのステータス”とも言われた月9の主題歌抜擢事情、音楽ビジネスの観点からの月9を掘り下げていきたい。たとえ視聴率が低迷しても、果たしてそこにはまだ“チャンス”が潜んでいるのだろうか?

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『ラブソング』の主題歌である藤原さくらの「soup」は、彼女の代表作と言えるヒットとなるだろうか?

 小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」、CHAGE and ASKA「SAY YES」、米米CLUB「君がいるだけで」──これらの楽曲の共通点は、ミリオンセラーに輝いたことと、90年代を代表する月9の主題歌ということである。

 当時の月9は軒並み高視聴率を記録し、30%を超えることも珍しくなく、主題歌も当然かのように売れた。よって、ドラマ・プロデューサーは、その作品に見合う一流のアーティストに主題歌を依頼することができ、小田和正やCHAGE and ASKAといった大御所であっても、ドラマの内容に合わせ、最初に完成した歌詞から書き直してもらうことさえも可能だったという。つまり、当時はドラマ側とアーティスト側で非常に建設的なやりとりができていた。結果的にドラマの内容とリンクした主題歌は、その時代のカラオケブームも後押しし、"月9の主題歌に起用"という一種のブランドが出来上がった。しかし、近年はどうだろうか? 低視聴率にあえぐ月9は、たとえドラマの内容がネットで話題になっても、誰が主題歌を歌っているかなど、誰も気に留めている印象がない。月9と主題歌の関係は一心同体だったのに、いつから両者には乖離が生じてしまったのか? 本稿では“音楽ビジネスとしての月9”の内側を探っていく。

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