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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【36】

【アジーリア・バンクス】その女、新世代バカ黒人。人種差別路線を驀進だ!

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『Broke With Expensive Taste』

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アジーリア・バンクス(発売元:ホステス・エンタテインメント)

14年冬にリリースされた唯一のオリジナル・アルバム、レーベルを二転三転して完成させた苦労大作を紹介する。舌鋒の鋭さから連想される直球アメリカンな音ではなく、むしろUK的な洗練を時折感じさせるサウンドが心地よい。本人はUKシーンを酷評してるが。


 炎上万歳!(イージー・E&アイス・キューブ)──というのは、我が新著『丸屋九兵衛が選ぶ、ストレイト・アウタ・コンプトンの決めゼリフ』(スペースシャワーネットワーク)のオビに踊る惹句である。本文から抜粋されたパンチラインたちが躍る同書のオビ。だが「炎上万歳!」だけは本文に登場しない。不幸にもボツとなったのだが、炎上商法を創始したイージー・Eに敬意を表すべく、オビには残したのだ。先達にはリスペクトを。

 炎上、ディス、ビーフ。それらの要素は、N・W・A以前も以後もヒップホップのエッセンスだった。だが、今それがネクストレベルを迎えている気がする。アジーリア・バンクスなる女傑のおかげで。

 彼女は、ニューヨークはハーレム出身、現在25歳にして8年近いキャリアを誇る。だが、自身の音楽性よりもツイッターでつぶやく内容で注目されているのも事実。実際、ワシが彼女に注目したのは2014年、夏。南部を代表するラッパー、T.I.がヒットさせた「No Mediocre」にまつわるツイートがきっかけである。名前が紛らわしいイギー・アゼリアがフィーチャーされた同曲は、「中途半端はいらない」と宣言するもの。これを聴いたアジーリアのツイートが出色だったのだ。「中途半端はいらないって……あなた、自分の奥さんを見たことある?」

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