――早稲田中退、ぼったくり物販、アイドルグループメンバーにしてシンガー・ソングライター、な彼女の野望。
(写真/木川将史)
もはや飽和状態にあるアイドル市場だが、ここまで振り切れているアイドルは珍しい。里咲りさ、23歳。地下アイドルグループ「少女閣下のインターナショナル」メンバーにして、同グループをマネジメントする“運営担当”。と同時に“里咲りさ”名義でソロアイドルとしても活動、といってもこちらでは作詞作曲もこなすシンガー・ソングライターであり、個人事務所・フローエンタテイメントの代表であり、昨年12月放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)地下アイドル特集では、ライブ会場にて原価800円のハッピにサインを入れて2500円で販売するなどの「ぼったくり物販」を実演してみせ、話題を呼んだ。つまり彼女、究極の“DIYアイドル”なのだ。
「『ぼったくり物販』って、ほかの事務所だったら止められるかもしれないじゃないですか。急に『CDを今出したい』と言っても『ダメ』ってなるかもしれない。だから私は、制作からお客さんに作品を届けるまで、できるだけ自分ひとりでやりたいんです」