『翻訳家になろう!』(青弓社)
――版権エージェントの仕事内容については本文の通りだが、実際に外国語の文章を日本語に翻訳するのは翻訳者の仕事である。最近の翻訳者事情について、翻訳者でもあり翻訳会社アイディの代表も務めた柴田耕太郎氏に聞いた。
「翻訳ものが売れなくなってきている中、翻訳者の懐事情はますます苦しくなってきています。今は翻訳者の印税は6%~8%が中心。初版部数はせいぜい5000~6000部ですから、印税7%とすると1冊定価2000円として、6000部では84万円にしかなりません。