昨年6月、業界4位の取次「栗田出版販売」が民事再生法の適用を申請し、今年2月には5位の「太洋社」が倒産の方針を発表。中堅取次の相次ぐ破綻で、出版界に激震が走っている。栗田は業界3位で経営再建中の大阪屋と統合し、「大阪屋栗田 OaK出版流通」として今春から再出発を果たすことが決定したが、ある出版営業担当者はこう語る。
「大阪屋では、物流を日販に委託し、自社では仕入れと営業だけ行っている。新会社にも日販の専務が入るので、より日販色は強くなっていくでしょう」