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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【32】

【デヴィッド・ボウイ】が実はファンク史を変えた!? 宇宙に帰った「星屑」69歳

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『Blackstar』

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デヴィッド・ボウイ (発売元:ソニーミュージック)
死の2日前、69歳の誕生日に発表された、第25作にして最後のアルバム。ケンドリック・ラマーの『To Pimp a Butterfly』にインスパイアされた作品というから……やっぱり、最後まで黒人音楽に刺激され続けた人生だったのだなあ。ボウイにとって全米アルバムチャートを制覇した最初で最後の作品となった。合掌。


 あれは97年だったか、99年だったか。とにかく、クリス・ロックが司会を務めた年の『MTV Video Music Awards』での出来事だ。舌鋒鋭い黒人コメディアンのクリスは、バックストリート・ボーイズに対して「ストリートから来た連中なの? ぼく怖い~」と茶化していたはずだ。そんなクリスだが、この男を紹介するときは、むしろ敬意を込めた口調だったように思う。

 曰く、「みなさん、拍手でお迎えください! 美しい黒人妻を持つ白人男の登場です」。

 現れたのは、もちろんデヴィッド・ボウイだ。

 去る1月10日に世を去ったデヴィッド・ボウイ。彼の生涯は、黒人音楽・黒人文化・黒人性に対する憧憬に満たされていたようにも思える。

 仮説だが、これはボウイがサウスロンドンのブリクストンやストックウェル界隈で幼少期を過ごしたことと関係があるかもしれない。彼が生まれた47年は、ちょうどカリブ海の英国植民地からロンドンへと、黒人が移民を開始した時期である。彼らの多くが住み着いたのが、ブリクストンやストックウェルだったのだ。

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