サイゾーpremium  > 特集2  > 【ジャニーズ御用マスコミ】番付

――ここまでは、一連の報道を整理、検証しつつ、解散報道のキーマンであるメリー喜多川、飯島三智の分析をお届けした。では、これらの騒動を報じてきた雑誌やスポーツ紙の編集方針を見ていこう。

SMAP解散報道をめぐる異様さ

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 賢明な本誌読者であれば、多くのメディアを巻き込んだ一連のSMAP解散報道に“違和感”、あるいは“またか”と思った向きも多いはずだ。解散報道が出てすぐ、出演ドラマの番宣でワイドショーに生出演した草彅剛。だが(当然のごとく?)、コメンテーターの誰ひとり、解散について草彅に見解を聞くこともなかった。さらにスポーツ新聞、そして女性週刊誌は、あからさまなメリー喜多川、ひいてはジャニーズ事務所の擁護を展開。肉声という視点では、「週刊文春」では、ジャニーズ事務所幹部のインタビューを掲載、騒動の顛末を分析しており、「週刊新潮」には、メリー喜多川が登場。だが、そのインタビューは一方的な弁明という印象だった。

 そこで上の図である。これは一連の報道をつぶさに拾い、どの媒体がメリー喜多川、あるいはSMAPマネージャーの飯島三智におもねったかを独断で分析したものである。

 無論、各雑誌、各新聞の編集方針はあるだろう。だが、所属する人気メンバーの出演やインタビューを餌に、マスコミをてなづけるジャニーズのヤリクチに便乗した、芸能メディアの劣化は、今回の騒動でより鮮明となった。

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「日刊スポーツ」と「スポーツニッポン」のスクープから、幕を切って落としたSMAP独立解散報道。一部では、2紙同時スクープの背景には「『週刊新潮』が同週に発売する誌面でSMAP解散危機を派手に報じるという情報をジャニーズサイドからキャッチした」、当の「週刊新潮」のスクープに「“芸能界のドン”が同誌の編集長と懇意にしているため、側近を介してリークした」などといった噂が駆けめぐった。

 その後もメンバーや関係者の憂鬱をよそに、騒動に便乗した多くの芸能マスコミはその恩恵を受けたようで、「週刊誌も軒並み売れ行きは好調だったけど、特にスポーツ紙は駅売りが伸びたそうで、部数は通常の2割増しだったとか。普段の一面はスポーツの話題が多いけど、ここぞとばかりに連日にわたって『SMAP』を推していた」とは某週刊誌のデスク。

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