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第1特集
サラリーマンが夢見た島耕作的時代【1】

サラリーマンマンガの落日…会社に命を捧げる大企業病『課長島耕作』幻想の終焉と日本

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――いったい島耕作が体現する「団塊の世代の価値観」とはなんなのか? そして、なぜそれが終焉を迎えてしまったのか?識者たちへの取材から、戦後日本=島耕作の終わりを検証してみよう。

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連載開始からすでに30年以上たち、役職もどんどん上昇する『島耕作』シリーズ。正直、30代より下の世代はほとんど読んだことがないかも。

 今年1月、マンガ家・弘兼憲史氏の発言がネットで炎上した。

「たとえば僕が上司の立場だとして、急遽、重要な案件が発生して緊急会議になるから残ってくれ、と部下に頼んだとします。その返答が『すみません、今日は子供の誕生日なので帰らせてください』だったとしたら、僕はその部下を仕事から外しますね」(小学館「SAPIO」2015年2月号)

 家庭を顧みず、仕事を第一に働き、その結果出世をつかむという団塊の世代の価値観。弘兼氏は「原稿の眼目が読み飛ばされた」と発言しているが、そうした記述から連想されるような「モーレツサラリーマン」や「マッチョな価値観」に対して違和感を抱く20~30代は少なくないだろう。

 そして、そんな価値観は弘兼氏の代表作であり、団塊の世代にとっての「おとぎ話」である「島耕作シリーズ」(講談社)にも表れている。“脂ぎったおっさんのドリームを体現している”といったような島耕作に対するイメージは独り歩きし、弘兼氏と同様に若い世代は離れ、読者の「高齢化」が深刻になりつつある。もはや「島耕作の役目は終わった」という声もささやかれているありさまだ。

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