『ロスジェネの逆襲』(文春文庫)
今期ドラマの話題を独占している阿部寛主演の『下町ロケット』(TBS系)。第5話では視聴率20.2%を記録するなど、一人勝ち状態だ。
「TBSとしては当然、局のキラーコンテンツにするべく、すでに阿部サイドに続編を打診。しかし阿部はドラマ終了した後もほかの映画など予定がぎっしり。それを事務所がやりくりし、なんとか“来年9月からのスケジュールを空けておく”との回答を得たようです」(ドラマ関係者)
ところが、そこに思わぬ“朗報”が飛び込んだことで、逆にTBS幹部たちの頭を悩ませる事態になっているというのだ。前出のドラマ関係者が続ける。
「かねてからオファーを出し続けては断られていた堺雅人サイドから、ついに大ヒットドラマ『半沢直樹』の続編の出演許可が下りたのです。堺は16年に放送されるNHK大河ドラマ『真田丸』の出演が決まっているため、そのクランクアップ後の、“来年9月からならスケジュールを空けます”と言ってきたそうです」
『半沢直樹』は最終回で平成1位となる42.2%の高視聴率を記録。関西では『水戸黄門』(TBS系)も抜きドラマでは史上1位となる45.5%の視聴率となったお化けドラマだ。TBSとしてはどちらもやりたいのは山々のはず。
「ですが、『下町ロケット』と『半沢直樹』はまったく同じチームが制作している。つまり、TBSとしてはどちらかを選ばざるを得ないため、幹部たちが頭を抱えているというわけです」(前出・ドラマ関係者)
堺雅人をとるか、阿部寛をとるか。どちらも超多忙な人気者ゆえ、この機会は共に「千載一遇」「一期一会」なのは間違いない。TBSの選択が見物だ。