『デスメタルアフリカ』
ハマザキカク(発売元:パブリブ)
ハマザキカクと名乗る著者・濱崎誉史朗氏は、社会評論社に勤める名物編集者。『いんちきおもちゃ大図鑑』『ニセドイツ』『共産主婦』など、くせのある書籍を世に送ってきた。マイナー国のメタルを調べてさんざん時間を使ったので、結果をまとめておこうとの思いで自費(たぶん)出版したのが、この『デスメタルアフリカ』らしい。
互いに関係なさそうな2つの要素の、語られざるつながりを世に知らしめること。それはワシの特技であり、生き甲斐でもある。マーティン・ルーサー・キング牧師と『スター・トレック』、『ワイルド・スピード』とファンタジーRPG、『酔拳』とヒップホップ、レゲエと『007』とか。かつて、「S-Fマガジン」の塩澤編集長がワシを指して「丸屋インターセクション」と呼んだのは伊達や酔狂ではない。
しかし、これは知らなかった。人類発祥の地にして、ヴードゥーの神々が帰る土地。そんなアフリカ大陸が、これほどまでヘヴィメタルに満ち満ちていようとは。