――ヒップホップとR&B、そしてポップミュージックをうまく絡め合わせ、世のおじさんのハートをつかんで離さない女子、見参。
(写真/江森康之)
2012年にリリースされたtofubeatsの「水星」のMVに出演したキュートな女の子。その後、SONYウォークマンのモデルに起用されたりと、「このかわいい女の子は誰?」と徐々にファンを増加させてきた女性シンガー・ソングライター、仮谷せいら。
今年6月、デビューEP『Nobi Nobi No Style』が満を持してリリースされたが、前述のMVで映し出されたイメージ同様、アーティストとしての彼女も、透明感溢れる魅力を存分に発揮している。リリースから3カ月が経過した現在、「デビュー作は、自分の半径5メートル以内の身近な出来事や言葉を使ってそのまま書いた」と作品を振り返る彼女。「もやしがさらに安かった」という歌詞が印象的な「MYC」(一瞬、NYCに空目しそうだが、実際は「もやし」をおしゃれに表記)に顕著なように、独自の視点で描かれる世界観は、数多くいる女性シンガー・ソングライターの中でも、特筆すべき部分だ。