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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第87回

「ネットフリックス」上陸は日本の映像メディアにどうインパクトを与えるか?

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進化の歩みを止めないIT業界。日々新しい情報が世間を賑わしてはいても、そのニュースの裏にある真の状況まで見通すのは、なかなか難しいものである――。業界を知り尽くしたジャーナリストの目から、最先端IT事情を深読み・裏読み!

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Huluは日テレに買収されたが、その後はかばかしい進化はなし。ネットフリックスはどうなるか?

 最近日本のドラマ・洋画好きの間で話題になっていたのが、ドラマ『ハウス・オブ・カード』だ。アメリカの大統領選挙戦を描いた同作は、同国のテレビ局ではなく配信サービス「ネットフリックス」が制作している。この「ネットフリックス」日本上陸が与える影響を考察する。

 9月2日、映像コンテンツの定額配信サービス最大手である「ネットフリックス(Netflix)」が日本上陸した。

 テレビ番組や映画の定額配信は、これまでもフールーやNTTドコモのdTVなどたくさんある。であれば、それほどインパクトのあるニュースにも思えないかもしれないが、しかし私はそうは捉えていない。

 ネットフリックスの日本上陸のインパクトは、大きく分けると2つある。

 まず第一に、アメリカの人気テレビドラマなどを配信するというだけでなく、日本国内のコンテンツを海外展開するという両面戦略を採っていること。そして第二に、単なる定額配信ではなく、ビッグデータ分析を用いたレコメンデーションが非常に巧みであること。

 最初のポイントについては、すでにさまざまなニュースが流れている。フジテレビと提携して『テラスハウス』『アンダーウェア』などの人気ドラマ・バラエティを国内だけでなく海外にも独占配信することが決まっているほか、今年最大のベストセラーとなったピース・又吉直樹の小説『火花』を吉本興業と組んで映像化、同じく国内外に独占配信することも発表された。ネットフリックスは本国のアメリカでも、超人気の『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』や、『マトリックス』で有名な監督のウォシャウスキー姉弟が手がけて話題の『センス8』などを自社制作し、独占配信している。

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