炎上がきっかけで中華調味料に注目
「ネット上でこの騒動が話題になったことや、創味食品の営業さんから熱烈なプッシュもあってか、これまではスーパーの食品棚のエンド(下段)にあったような中華調味料が、定番棚(最上段)に上がっており、中華系調味料全体が、売れているといった印象です」(食品系卸会社社員)という証言もあった。
商品名は有名だが、現在では多少押され気味の『味覇』。グーグル日本語入力でうぇいぱぁーと入力すれば、変換されるほど。
味覇(ウェイパァー)という中華調味料をご存じだろうか? チャーハンや野菜炒めに入れれば、ご家庭でもかなり本格的な味になるというこの調味料。実は今年の3月、この「味覇」をめぐって、販売企業である「廣記商行」と中身の製造元である「創味食品」の企業間の争いが明らかとなり、ネットなどを中心に話題となった。
もともと同商品は、創味食品が業務用に製造・販売していた「創味シャンタンDX」という調味料を、廣記商行が一般向けに販売したいと持ちかけたことで生まれた製品である。その後、創味食品は業務用として「創味シャンタンDX」を、廣記商行は一般向け用に「味覇」をというふうに市場をすみ分け、30年以上にわたり友好関係を築いてきた。