――嘘か真か、週刊実話誌に取り上げられる人気女優のヘアヌード報道。そんな実話誌報道に秀逸な記事はあるのだろうか? 気鋭の芸能評論家がその内容を徹底追及!
実話誌スクープ大賞BEST10
1位『女王は石原さとみ淫乱性器』(週刊実話/15年5月28日号)
2位『後藤真希「ヤクザとAV地獄」』(週刊アサヒ芸能/14年8月7日号)
3位『榮倉奈々ヨコ乳全裸』(週刊実話/14年11月20日号)
4位『ご開帳! 酒井法子ヘアヌード撮った』(週刊実話/15年4月9日号)
5位『エリー愛欲の全裸ファック』(週刊アサヒ芸能/15年6月4日特大号)
6位『スクープ NHK朝ドラ女優「愛人SEX」15年』(週刊大衆/14年11月10日号)
7位『詐欺逮捕・元みずほ銀行幹部が溺れたセクシー女優Fとの巨乳セックス』(週刊実話/15年6月4日号)
8位『矢口真里屈辱の「みそぎ全裸」』(週刊アサヒ芸能/14年10月16日号)
9位『ハワイでの極秘撮影の中身とは!? 深田恭子「ヌード攻防戦」』(週刊大衆/14年11月3日号)
10位『「週刊文春」「FRIDAY」報道 山本太郎議員美人元妻「独占ヘア」』(週刊大衆/15年5月4日号)
世の中の男性を虜にする(?)、実話誌の芸能スクープ。
作家であり、元新日本プロレスのレフェリーであり、マッチメイカーでもあるミスター高橋氏は、かつて『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』(講談社)を上梓した。ここで解説するまでもなく、“プロレスは真剣勝負ではなくショーである”と宣言した書として、広く知られている。
もはや、プロレスファンはリング上での戦いが八百長か否かを問題視することはない。ファンにとって、それはショーであり、物語でもあるからだ。この理論は実話誌のそれにも当てはまるだろう。いわく、実話誌の人気女優の脱ぎ情報はファンタジーである、と。深田恭子がヘアヌード写真集を上梓することはおそらくないだろうし、石原さとみが“名器”の持ち主かどうかを知る男性は、ごくごく一部のはずである。だが、我々はなぜか、どうしてかこの手の記事に心を奪われてしまう――。ここでは、そんな実話誌の、ここ約1年間の良記事を、芸能評論家・三杉武氏の特別寄稿により、ランキング形式で解説したい。
業界のご多聞にもれず、実話誌を取り巻く現状はことのほか厳しい。そのことを如実に表しているのが、10位に選んだ「週刊大衆」の『「週刊文春」「フライデー」 報道 山本太郎議員美人元妻「独占ヘア」』だ。文字通り、俳優で現参議院議員の山本太郎氏の元妻とされる芹菜々子のヌードを袋とじ企画で紹介。「週刊実話」や「週刊アサヒ芸能」ほどのセンセーショナルな記事は掲載しないものの、3大実話誌の中では優れたデータ分析に裏打ちされた企画ものや女子アナネタ、グラビアに強いイメージのある「週刊大衆」が、他誌に先駆けて話題の現役議員の元妻のヌードを独占(※当時)で紹介しており、一昔前であれば大きな話題をさらったことは間違いないだろう。