――「週刊アサヒ芸能」「週刊大衆」「週刊実話」……表紙にはあふれんばかりの見出しが並び、芸能情報に関しては、その信ぴょう性に疑問符がついてしまう。だが、一部で熱狂的なファンがいるのも事実だ。ここでは、本特集の最後を飾るにふさわしい、実話誌が放つ人気女優ヘアヌード情報を検証してみたい。
新旧問わず、AKB48メンバーの中でも、もっとも実話誌で取り上げられた大島優子。
『無敵女王綾瀬はるか 日本中が恋をする「おっぱい15年史」』(「週刊大衆」15年4月13日号)、『NHK朝ドラE乳ヒロイン 土屋太鳳天然むっちりボディに肉薄した!』(「週刊アサヒ芸能」15年4月30日号)、『隠れ巨乳・有村架純「姉妹ヌード」写真集』(「週刊実話」15年6月11日号)……。
日々の仕事に疲れとストレスを溜め込んだ、中年男性の心の奥をうずかせるようなこれらのタイトル。業界では“実話3誌”ともいわれる「週刊アサヒ芸能」「週刊大衆」「週刊実話」の表紙や目次にお約束のように掲載され、ひときわ視線を吸い寄せる、女優やタレントに関するお色気記事の見出しが前述のものである。
これらの記事は、女優がヌード写真集を出版するなど、事実ではない妄想が多い。ネット上ではヌードが氾濫するこの時代、さらに裸が氾濫する実話誌において、最も読者の関心を集める記事のひとつであることに疑いはないが、そもそもいつ頃から実話誌をこのような記事が彩るようになったのだろうか? 某実話誌編集者のひとりはこう語る。
「宮沢りえや菅野美穂らの女優のヘアヌードがブームになった90年代からでしょうね。当時は、どの芸能人にヘアヌード写真集のオファーが行ったかということが盛んに取り沙汰されていました。旬の女優でも脱ぐことが普通になったことで、それでは今度の映画であの女優はどこまで脱いでいるか、といったことがネタとして読者の関心を呼ぶようになったんです」