――写真技術の進歩により、レタッチが当たり前となったこのご時世。イメージを大事にする芸能人やアーティストにとって、もはや必然の作業となった今、撮影そのものに敏感となるのも致し方ない。本稿では、海外アーティストに目を向け、そんな“面倒な”写真事情を追った。
■修正必須の元祖ディーヴァ
マライア・ キャリー[補正度数]85%
1970年生まれ。いかなる時も“美”に対する意識を遺憾なく発揮。容姿端麗な最新宣材写真がネットなどでお披露目となると、それに合わせて目を疑うような太ましい写真が流出。そんな繰り返しで、精神はすっかり図太く鍛えられた模様。
■劣化なんて無問題 絶対的女王の威厳
マドンナ[補正度数]70%
1958年生まれ。アー写やジャケ写と実物を比較すると、その劣化ぶりが毎度のごとくニュースになるマドンナだが、本人はさして気にしていない模様。「歳を取ったら、みんなそうなる。けど、私くらいの年齢まで活躍できるの?」と言わんばかりの存在感が、写真にさらなる説得力を持たせる!
■イメージ戦略は角度が命!?
ニッキー・ミナージュ[補正度数]60%
1982年生まれ。角度によって“おブス”の烙印を押されることを気にしてか、本人よりもマネジメントが写真撮影に対してうるさいと、もっぱらの噂であるニッキー。ほかに紹介している女性アーティスト全員と共演するほど引っ張りだこの人気ゆえ、己の美にも執着してしまうのか?
■無断撮影お断り 王子の甘美な憂鬱
プリンス[補正度数]55%
1958年生まれ。プリンスよりも、彼を取り巻く人間が彼のビジュアルに細心の注意を払う。さすが名は体を表す。本文にあるように、「目を合わせてはいけない」となると、撮影するカメラマンが「目線をください」って言えないということ!?
■流出上等孤高の歌姫
レディー・ガガ[補正度数]40%
1986年生まれ。ポロリ、すっぴん、デビュー前、あらゆるタイプの写真が流出しようとも、まったくダメージを喰らわない強き女。ほかアーティスト同様、取り巻きが撮影にうるさい典型的パターンだが、修正後どころか、メイクもしない素が一番美しいとも。
■素材がよくてごめんあそばせ
ビヨンセ[補正度数]25%
1981年生まれ。もはや説明不要のスーパースターは、パパラッチにどんな姿を撮られようが、写真には寛容。最新楽曲「7/11」のPVは、普段着を身にまとった低予算映像だったが、「素材がよければ、すべて良し」を証明する形となった。
写真といえば、今や一般的にも広まった“レタッチ”という技術。近年、「修正前」と「修正後」の写真がネットにアップされることも日常茶飯事。その格好の餌食となっているのが芸能人やモデルだが、ここでは海外アーティストの「写真にまつわる面倒な事例」にスポットを当ててみたい。
そもそもレタッチは、カメラマンが補正のために使うひとつの技術であったはずが、今や「修正はなんでもアリ」と知ってしまった被写体側が「シミを取ってほしい」「ほうれい線を消してほしい」「おなかのタルみをなくしてほしい」などの要望を出すことが当然となり、ひょんなことから修正前の写真が流出することも多々。そんな経緯もあってか、レタッチという技術は、いつしか一般的にも知られるようになった。そんな「写真(撮影)にうるさいアーティスト(+意外にうるさくないアーティスト)」について、国内外の関係者の声を交えながら紹介していこう。