出版界の雄と芸能界のドンの関係
一部の業界人の間では周知だが、幻冬舎の見城徹社長と芸能界のドンことバーニングプロダクションの周防郁雄社長の関係は深い。だがここにきて、見城社長のある発言をめぐり、両者の関係が悪化しているという。一部の芸能関係者の間では、見城氏を牽制する動きが見られるというが……。
『編集者という病い』(集英社文庫)
4月に入り新年度がスタートするものの、アベノミクスの恩恵にあずかれない不況下の芸能界。その根幹をなす音楽業界では昨年、EMIミュージック・ジャパン(旧東芝EMI)を傘下に入れたユニバーサルミュージックグループが社員の大量リストラを敢行して話題を集めた。
「老舗の日本コロムビアも、最近かなりの社員が退職したそうです。また昨夏に、デビュー10周年を機に契約満了となり、ジャニーズ事務所所属の『関ジャニ∞』に去られたテイチクエンタテインメントも、『近く社員を大量リストラするのでは?』とウワサになっています。看板アーティストに去られた以上、リストラは既定路線ではないでしょうか」(音楽雑誌編集者)
自主レーベル「ジェイ・ストーム」を持っているジャニーズからしてみれば、音楽不況が叫ばれる中、少しでも自社で利益を確保するのは自明の理、今後はますます大手事務所に所属するアーティストのレコード会社離れが加速していきそうである。
そうした中、音楽業界だけでなく、芸能界全体のパワーバランスにも大きな変化が起きているようだ。
「実は”芸能界のドン”ことバーニングプロダクションの周防郁雄社長の片腕とも言われ、芸能界に大きな影響力を持つ幻冬舎の見城徹社長【1】が、周防社長に反旗を翻そうとして彼の逆鱗に触れたというんです」