『赤浜Rock’n Roll』
東日本大震災の復興計画の一環として、国と岩手、宮城、福島県が1兆円以上を投じ総延長約390キロの防潮堤整備を計画。建設と維持にかかる巨額の費用に加え、景観や生態系保護の観点から反対運動が起こっていた。本作は、反対運動を起こした岩手県大槌町赤浜地区の住民を追ったドキュメンタリー。住民や漁師らの姿を、大槌の情景と共に描いている。5月2日公開。
(写真/早船ケン)
東日本大震災の復興事業に対して、行政の強引な計画が各所で問題になっているが、そんな中、ドキュメンタリー映画『赤浜Rock’n Roll』の学生向け試写会が都内で執り行われ、約10社のマスコミが取材に駆けつけた。同作は、震災後、国と、岩手、宮城、福島の3県が計画した防潮堤整備に対して、反対運動を起こした岩手県大槌町赤浜地区の住民を追ったドキュメンタリー作品。
そのイベントに監督の小西晴子氏とともにゲスト登壇したのが、安倍晋三首相夫人の安倍昭恵氏だった。国と県の強引な計画の大元が自らの夫であるのに、意外にも昭恵氏はこうした反対運動に熱心なのだという。