――若手女流詩人が読み解くアイドルたちのコトバ
明治学院大学社会学部に通う現役大学生でもある、ラブホリ王子。写真は7thシングル『男 never give up』より。
恋だけが光になる。
――中島健人(Sexyzone)
昨年から3人メインの新体制となったSexyzone。最年長、中島健人の愛称は「ラブホリ王子」(ラブホリック=恋愛依存症)。彼が語る「理想の恋愛」は具体的で、セリフも満載。「姉に恋をしたら」という危うい設定や、「図書館で恋に落ちる」ロマンチックな内容も。その行き届いた内容に、夢小説を思い浮かべた。夢小説とは、読者が登場人物の名前を設定することで、深い感情移入が可能な恋愛小説のこと。本来、そのようなコンテンツを作るのはファンの役割だが、彼は自らそれを生み出す。
彼いわく、恋とは「終わりのない小説」。夢の生成機だ。「恋をしない限り僕の心の中は闇なんだよ」。では、恋愛禁止のアイドルの心は永遠に闇なのか。そんな疑問が頭の隅をよぎった。